大阪のマンション・大規模修繕・ベランダ防水工事
トゥインクルブログ
更新日: 2024.09.19 公開日:2022.08.24
ビルやマンションの大規模修繕工事中は、建物の周囲に足場を張り巡らせます。
この足場の一番の強敵となるのが強風!大規模修繕工事は完了まで数ヶ月かかる大きなプロジェクトなので、もちろん季節によっては、工事中に台風がきてしまうこともあります。
今回は大規模修繕工事中の台風対策のポイントについて解説します。
目次
大規模修繕工事で外壁塗装やタイル修繕などを行うとき、必要となるのが仮設足場です。
足場を組むことで高所に手が届くようになり、効率よく作業を進められます。また安定した足場をつくることで、品質の高い施工にもつながります。
そして足場の周りを覆っているのは養生メッシュシートと呼ばれるもの。
塗料やタイル・コンクリートの破片などが飛び散ってしまうのを防いでいます。工具や建材が落下するのを防ぐ役割もあり、安全上も重要なシートです。
大規模修繕工事の足場にとって、最も脅威となるのが「強風」です。
足場はあくまでも仮設物なので、建物のように地面にしっかり固定されているわけではありません。
そして養生メッシュシートは通気性がある素材ですが、面積が大きいため、どうしてもヨットの帆や傘のように、風を大きく受けてしまいます。
そのため台風で強い風が吹くと、養生メッシュシートが風で煽られて、足場が倒壊してしまう危険があるのです。
では強風で足場が倒れないように、どのような対策が必要なのでしょうか?
ポイントとなるのが、足場と壁をつなぐ「壁つなぎ」で安定感を高めることです。
実際に、2012年埼玉県東松山市で起きた足場倒壊事故では、壁つなぎが設置されていなかったことが明らかになっています。
RC造では、壁の下地に下穴を開け、アンカーボルトを打ち込んで接続するのが基本です。工事が終わったら、コーキング材などでしっかりと穴を埋めて、見た目に影響がでないように補修します。
また「控え」という斜めの部材を入れることで、横方向の力に強くすることもあります。テントをたてるときに、斜めにロープを張るイメージですね。
控えをとるには敷地の余裕が必要になりますが、壁つなぎのアンカーが打ち込めないガラスウォールのビルなどでも有効です。
現場によって壁つなぎが設置できなかったり、敷地が狭くて控えをとるのが難しかったりと、状況はさまざまです。
建物の状況に合わせて、全周を緊結する、壁当てジャッキや屋上からのワイヤー固定、筋交いを増やすなど、さまざまな方法で足場の安定感をアップしていきます。
弊社では、強度計算をもとに足場を設計することで、どのような現場でも安全に施工を進めて参ります。
いざ台風がくるという予報がでたら、必ず行うのが養生メッシュシートを畳む作業です。
普段は足場全体を覆った状態ですが、風の通り道をつくるイメージで、足場にくくりつけるなどします。
状況に合わせて、全体を畳むこともあれば、部分的に畳むことも。
これで風を受けにくくなるので、足場倒壊のリスクをぐっと下げることができます。
台風が通過したら、現場をひととおりチェック。
他所から飛んできたものを回収したり、足場に問題がないか確認したりして、引き続き安全に工事が進められるようにします。
これからの季節は、台風による強風が警戒されるシーズンになります。
万が一に備えて、より一層気を引き締めて対策して参ります。
大規模修繕工事の業者選びの条件は、価格やスケジュールなど管理組合様ごとにさまざまです。
しかし大規模修繕工事は、わずかなミスや気の緩みが大きな事故につながる可能性があるもの。
ぜひ業者選びの条件の一つとして「安全対策への取り組み」というのも入れていただければと思います。
トゥインクルワールドではお客様にご満足いただける高品質のサービスを提供するために、
品質マネジメントシステムに関する国際規格ISO9001を取得しております。
今後も徹底して安全管理に取り組みながら、
建物の維持管理や資産価値向上のお手伝いをさせていただきます。
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