外壁診断士とは、一般社団法人 全国住宅外壁診断士協会が認定する民間資格です。建物の外壁の状態を専門的に診断し、適切なメンテナンス方法を提案する専門家のことを指します。外壁診断士の資格を保有していなくとも外壁調査・工事を行うことは可能ですが、専門知識を持つことで、建物の寿命を延ばし、適切な修繕費用を抑えることができます。今回はそんな外壁診断士の資格保有者による、建物診断の重要性について解説します。

なぜ外壁診断士の資格が必要なのか?

外壁診断士の資格を持つ者が建物診断を行うことには、素人の方が行う診断に比べ、多岐にわたるメリットがあります。

専門的な知識と経験に基づいた精度の高い診断

外壁の表面には経年劣化による塗料の色褪せ、剥がれ、コケの発生、ひび割れなど、さまざまな劣化が見られます。しかし、外壁の表面だけでなく、内部の構造や素材の劣化、さらには雨漏りの原因となるひび割れ等の可能性も考えられます。その場合、表面上だけでの診断では不十分と言えます。

例えば、ひび割れの原因が地盤沈下なのか、経年劣化なのか、素材の特性によるものなのかなど、専門的な知識に基づいて分析する必要があります。建物の構造や素材、地域の気候条件などを考慮し、最適な修繕方法を提案します。長寿命化につながる適切な材料や工法を選択することができます。

適切な診断により、資産価値を維持・向上させる

小さな問題を放置すると、大きなトラブルに発展する可能性があります。早期に問題を発見し、適切な処置を行うことで、建物の寿命を延ばすことができます。また建物の状態を良好に保つことで、不動産としての価値を維持・向上させることができます。外壁診断士は、このような事態を防ぐために、建物の「健康診断」を行うのです。つまり外壁診断士とは、建物の「健康診断」を行うドクターのような存在です。

外壁の劣化を早める3つの原因

外壁の劣化を早める原因は様々ありますが、今回は主な原因を紹介します。

  • 風雨: 雨水は、外壁の隙間から建物内部に侵入し、腐食やカビの原因となります。また強い風は、外壁の塗膜を剥がしたり、シーリングを傷つける可能性があります。
  • 紫外線: 紫外線は塗料の劣化を加速させ、チョーキング(塗膜が粉をふく状態)の原因となります。
  • 温度変化: 温度変化によって外壁材が膨張収縮を繰り返し、ひび割れが発生することがあります。

まとめ

外壁診断士は、建物の健康状態を把握し、適切なメンテナンスを行うための専門家です。定期的な外壁診断を受けることで、建物の寿命を延ばし、安心して暮らすことができるようになります。

トゥインクルワールドでは、今回紹介した外壁診断士をはじめ、業界では珍しい雨漏り診断士など有資格者も多数在籍。診断からお見積りまですべて無料で承っております。建物の外壁に気になる点があれば、是非お気軽にご相談くださいませ。

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